かたつむり人の古いパソコン関係メモ

パソコン超初心者のおじさんがソフト、ハード等について学んだことをメモするブログ。参考になるかも?

【完了】HDDの交換作業完了。異常な動作遅延は改善しました。

こんにちは。いつもありがとうございます。


先日、以下のような記事を書きました。
要するに、私が使っている Dell Vostro A860 というパソコンのHDD(SSDではない)が故障寸前で動作しているので、何とか交換しないといけない、という状況だという記事です。



一旦、今の壊れかけのHDDのデーターが破損して取り出せなくなることは避けたいため、対処のために EaseUS社の「EaseUS Data Recovery」というソフトウェアを導入してデータを救えるじょうな状況にしたところまで対応を進めておりました。


今回の記事は、同じように壊れかけのHDDを問題のないHDDへ交換したい方へ参考になるかも知れません。よろしくお願いいたします。



まず、今回の作業の計画ですが、やりたいのは、大まかには、以下の通りです。


1.まず、壊れかけHDDは、ノートパソコンに実装されていますので、これに、交換用のHDDをUSBで外付けして、HDDのコピーを作ります。今回は、「EaseUS Disk Copy」というソフトウェアを利用します。


+ーーーパソコンーーー+
|          | =USB=交換HDD
| 壊れかけHDD  |
+ーーーーーーーーーー+


2.「壊れかけHDD」の内容を、そっくりそのまま「交換HDD」へコピーします。


3.パソコンをばらして、交換HDDを実装します。


+ーーーパソコンーーー+
|          | 
| 交換HDD    |     壊れかけHDD
+ーーーーーーーーーー+


4.起動して、問題なければ完了。問題があれば、切り戻し。


今回は、この計画でやっていきます。


ところで、今回、HDD間のデーターのコピーにはどういう方法でやるのか、ということですが、冒頭で前回のデーター復元のソフトについて書きましたが、EaseUS社のソフトに、「EaseUS Disk Copy」というものがあります。これは、どういうソフトウェアかと言うと、HDDのクローンをつくるものです。
ただ、HDDのクローンをつくるだけでなく、このソフトウェアの説明にある「セクタバイセクタ」でのコピーが可能です。
ちなみに、セクタというのは、HDDを取り扱う上での単位となり、通常、HDDを使うときは、区画を切ります。バームクーヘンを思い浮かべて、それを包丁で切った図を想像するとわかりやすいです。


バームクーヘンは、筒のようになっていますが、そこに、何層もの茶色い線(筒)があります。これを、シリンダーと言います。
これを、例えば8等分すると、8つの切り込みの入った単位の茶色い層ができます。その1つがセクターといいます。それで、バームクーヘンも上の面と下の面がありますが、情報の記録もプラッタと呼ばれる磁気の板に、ヘッダと呼ばれる部分でデータの読み書きをする形になります。


EaseUS Disk Copyが対応している「セクタバイセクタ」というコピーの方式は、「セクターごとにディスク、パーティションをクローン」するということで、つまりは、単純にHDDをコピーするということですね。


ちなみに、コピー元が160GBで、コピー先が 80GBしかない場合でも、EaseUS Disk Copyは対応可能です(使用領域が80GB以下である必要はあります)。その時は、セクタバイセクタという指定をしなければ、EaseUS Disk Copy側で適切にコピーを実施してくれます。


さて、それでは、その他、今回での作業の要件は下記の通りです。


要件

・Windows 10で動作する。
・操作が簡単。
・現状のHDDは、160GBなので、容量は同等またはそれ以上の容量のHDDを用意する。
・今回の作業には、「EaseUS Disk Copy」を利用する。
・HDDのコピー方式については、「セクタバイセクタ」方式を採用する。
・作業後にOSの再インストールやMicrosoft Officeなどのライセンスアクティベーションの作業が不要。
・作業後に必要ソフトの導入作業が不要。


前回体験版で試した データー復旧ソフト「EaseUS Data Recovery 」の体験版の使用で、体感的にとても扱いやすくてよかったので、そのまま EaseUS社の関連ソフトウェアを探したら、「EaseUS Disk Copy」というソフトウェアがあったので、こちらを試します。
他のソフトウェアとの比較は、また別の機会で調べることにします。



HDDの構成、ディスク0をディスク1にコピーします。

壊れかけHDDに新規にソフトウェアを実行することは、いささか抵抗はありますが、仕方ありません。まずは、「EaseUS Disk Copy」をダウンロードして実行します。


その前に、今の現状の確認です。
下記の図のCドライブ(ディスク0)のHDDのコピーを EaseUS Disk Copy で作成します。ちなみに、ディスク1は、コピーされるディスクです。今回は、押し入れの奥からすでにUEFIすら起動しなくなったHPのパソコンから引っこ抜いた320GBのSATA2.5インチのHDDを使用します。ちなみに、こちらのHDDもCrystalDiskInfo で確認したところ、そこまで調子のよいものではないですが、仕方ありません。


HDD構成状況

ディスク1、交換ディスクです。

交換HDD ディスク1


故障HDD、ディスク0です。どちらもウエスタンディジタルでした。

故障HDD ディスク0


ちなみに、交換HDDをUSBで接続するために、相当昔に購入した変換装置を使います。



EaseUS Disk Copyの実行

EaseUS®製Windows用のディスクコピー・クローンソフト - EaseUS Disk Copy


上記リンクから「dc_portable_20240107.7723.exe」をダウンロードしてきて、実行します。


dc_portable_20240107.7723.exe をダウンロードしてきた様子


「EaseUS Disk Copy」が実行されます。

EaseUS Disk Copyのインストール開始画面


まず、「ソースを選択する」という項目が選択されています。今回、私の場合は、「ソースディスクを選択してください」の部分で、「ディスク0」を選択します。
ちなみに、作業開始時点で、今回の作業でコピー方式は「セクタバイセクタ」と確定していますので、「セクターバイセクター方式コピー」にチェックを入れます。


EaseUS Disk Copy ソースディスクの指定


次に、ターゲットの選択です。「ターゲット選択」の項目に移りますので、「ターゲットディスクを選択してください」の項目で、私の場合は今回は「ディスク1」を選択します。そして、「次へ」をクリックします。

EaseUS Disk Copy ターゲットディスクの指定


「ディスクレイアウト」が表示されます。これで、準備はできました。「実行」ボタンをクリックします。


EaseUS Disk Copy選択画面


実は、「EaseUS Disk Copy」は、体験版という概念がないので、試すことはできないため、ライセンス認証が必要です。ディスクの移行だけなので、1カ月で十分ですね。購読なら、1年間の方がよいと思います。プロダクトキーを入手して、「ライセンス認証」を実行します。


EaseUS Disk Copy ライセンス認証


警告が表示されます。今回の選択には問題はありませんので、「続ける」を押下して続行します。

EaseUS Disk Copy 最終確認


Disk Copyが開始されます。

EaseUS Disk Copy 実行中画面


しばらく待っていると、エラーが発生してしまいました。また、手立てがあるようなので、OKをクリックして待ちます。やはり、Windowsを稼働した状態でのディスク丸ごとコピー作業というのは難しいようです。


EaseUS Disk Copy 開始画面


言われるがまま、再起動されました。そして、Windows PEが動作中です。

WindowsPE起動画面


EaseUS Disc Copyが起動してきます。

EaseUS Disk Copy コピー開始画面

しばらくすると、ディスクコピーが開始されます。ドライブレターがAとか明記されていて、フロッピーかよ、とか、軽く文句を言ったりしたのですが、コピーは正常に動作しているようです。

EaseUS Disk Copy コピー中画面


ここで、約2時間位かかるということなので、放置して翌朝確認しました。160GBで、2時間位です。でもこれは、セクターバイセクターのコピーなのでこれだけ時間がかかっている可能性があります。


EaseUS Disk Copyクローン作成画面



HDD物理交換

EaseUS Disk Copyによるクローンの作成(交換HDDへのデータコピー)は完了しましたので、今度は物理的にHDDの交換を行います。


この Dell Vostro A860 のHDDは、キーボードの下にマザーボードがあり、さらにマザーボードの下にHDDが取り付けられているので、どのみち全部解体しないと、交換ができません。とっても手間がかかります。


詳細は省きますが、以下のように、マザーの裏側についているのです。(マザーボードを裏返したところの写真)


この写真は、交換HDDを取り付けた画像です。


HDDの物理交換



交換HDDでの起動確認

交換HDDに取り換えてさっそく起動しました。とりあえずは問題なく動作しています。

交換HDDの起動画面


なぜ写真にしたか、私自身も不明ですが、きちんと148.44GBがコピーされていて、使われていない領域が 149.04GBあります。交換HDDできちんと動作していることが確認できます。

交換HDDの状況(起動後)



肝心のパソコン自体の動作について

結論から言うと、すごく軽くなりました。以前のように、文字の変換で30秒位待たされたり、Google Chromeを起動するのに5分から10分待つというような異常な動作はしなくなりました。


ちなみに、CrystalDiskInfoの内容は、以下のようにめちゃくちゃな(悪い)値です。

交換HDDのCrystalDiskInfoの結果

しかし、以前はよく発生していたCPUファンが高回転を始めたり、キーボード左手の下がやたら熱くなる(発熱)事象、ブラウザやテキストエディタがなかなか起動しない等の事象は出ておらず、壊れかけのHDDの動作がかなり不全だったことは明確に理解できております。
もしかしたら、壊れかけのHDDの方が、その動作自体がおかしいので、他の値が取れないという状況になる可能性が考えられます。


そして、タスクマネージャーの値の確認です。「CPU」の使用率が高いですが、交換前は、「ディスク」の値が70%~90%後半という値をずっと示していたので、明らかに改善されていることがわかります。HDD交換前は、ディスクのアクセス状況が一桁になったところなど見たことがなかったです。


HDD交換後のタスクマネージャの値2


Windows10 起動後、Windows Update等が終わった後に以下の値まで落ち着くことを確認しました。やはり、動作がとても遅くなっていたのは明らかにHDDの故障が原因と言えます。

HDD交換後のタスクマネージャの値



EaseUS Disk Copyについて

使用感

今回のように、個人で使用しているパソコンのHDDが明らかに不調で、そこを交換したいと考えるのであれば、EaseUS Disk Copyは選択の1つとして挙がって当然だと思います。


それもそのはず、前回も「EaseUS Data Recovery」(データー復旧ソフト)について書いたときに触れたのですが、EaseUSはその道を20年歩んできているだけあって、強力なソフトウェアを提供していると再度感じました。


何より、操作がものすごくわかりやすくて、間違えようがないです。



1.ソースディスクの選択
2.ターゲットディスクの選択
3.実施してよいか否かの最終確認


乱暴に言うと、3クリックだけです。


注意事項
ただ、作業自体簡単とは言え、それでも時に間違ってしまうのが人間ですので、作業前のバックアップ取得と、ソースディスクとターゲットディスクの選択時などの作業実施時の指差呼称はやったほうがいいです。


考察

こういったHDDの交換作業を自分でやる人向けのソフトウェアかなとは思います。パソコンを分解して物理的な交換作業等を含まないのであれば、値段を考えても購入するのはありだと感じます。


価格

お得だと思います。
1カ月 2,629円、1年間 3,795円、永久無料 7,480円 (すべて税込み)


HDD製品の品質に依存する可能性がありますが、年中、こういった作業をやることは確率としてそれほどないとは思われますので、作業計画をいつやるか等を決めて、1カ月だけ使って終わり、という使い方と買い方、いいソフトウェアだからずっと使いたいと考えて購入する方法、人によって違いはあると思いますが、永久ライセンスで買うのもありだと思います。


月額、年額で使う場合の注意事項として、多分どこかでキャンセルしないと、例えば作業が終わってソフトウェアを利用する必要がなくなった時点で、きちんと購読をキャンセルしないと、ずっと課金されるような気がします。


価格一覧


最後に、交換した壊れかけのHDDですが、EaseUS Data Recovery でも理解していますが、一見データーが見えない状態になっていても、ツールを使えば復元できる可能性がありますので、廃棄するときは気を付けなければなりませんね。


何ならハンマーや大きなチェーンカッター等で、プラッタなどが完全に読み取れないようにして廃棄しないと、危険な場合が考えられます。



誰か一人のためにでも、参考になれば幸いです。


ありがとうございました。



このページのアイコン、区切り線等の一部は、かわいい無料イラスト素材集でおなじみの「Frameillust」様に掲載されているものを利用させていただいております。ありがとうございます。
Frame illustとは | 無料フリーイラスト素材集【Frame illust】